これは圏です(はてな使ったら負けだとおもっていた)

きっと何者にもなれないつぎの読者につづく。

一次変換:回転を表す行列の導出

今日の数学Iの授業中、考えていた事。


今日の数Iは二次函数のグラフについてだった訳ですが。

授業中にクラスメイトが「対称軸がy軸以外に成る事も有るんですか?」と云う質問をしていて、先生は、数学C(そんなのが有るのかぁ)に成るとこんな函数もヤルよと云って90°(π/2 rad *1 )倒した形や、45°(えーとπ/4 radか)回転させたグラフを書いていました。



その時、ふと θrad回転する時の行列 が有ったなあと思い出し、最近気に入っている複素平面極座標を使って導出出来無いかと思い立ってやってみることにしました*2

本当はグラフとか図を沢山載せたいんですが、やり方が分からないので……。


先ず、ベクトル\vec{a} = \begin{pmatrix} p \\ q \end{pmatrix}複素数 z = p + qi と同一視出来ます(というか、複素平面上では其のモノです)。

さて、

z_1, z_2\in \mathbb{Z}\\z_1=\langle s_1, \phi_1\rangle \\ z_2 = \langle s_2, \phi_2\rangle


とすると、z_1\times z_2=\langle s_1s_2, \phi_1+\phi_2\rangleである。


今、任意の複素数zをθrad回転することを考えると、それは次の様な複素数 w(θ) を掛けるのと等価である。
w(\theta) = \langle 1, \theta \rangle


此の時、

w(\theta) = \cos{\theta} + i\sin{\theta}

である*3


z = p + qi とすると、


z × w(θ)
= (p + qi)(cosθ + isinθ
= p cosθ + p(sinθ)i + q(cosθ)i - q sinθ
= (p cosθ - qsinθ) + (p sinθ + q cosθ)i


と成る。

さて、p + qi は \begin{pmatrix}p\\q\end{pmatrix}と同一視出来るので、
z\times w(\theta) = (p \cos\theta - q\sin\theta) + (p \sin\theta + q \cos\theta)i \\\Leftrightarrow\begin{pmatrix}p \cos\theta - q\sin\theta \\p \sin\theta + q \cos\theta\end{pmatrix} = \begin{pmatrix}\cos\theta & -\sin\theta \\\sin\theta & \cos\theta\end{pmatrix}\begin{pmatrix}p \\q\end{pmatrix}


因って、求めるべき行列 M は、
 M = \begin{pmatrix}\cos\theta & -\sin\theta \\\sin\theta & \cos\theta\end{pmatrix}
で有ることがわかった■

*1:何となくラジアンで書いてみるテスト。考えるときはラジアンの方が便利だけど、度に直さないと具体的なイメージが沸かないなぁ。

*2:授業真面目に受けろよ

*3:因みに此れはe^{i\theta}に等しい。