Safari for Windows
...が出てしまうらしい。まさかWWDCで此の様な隠し玉が用意されているとは予想だにしなんだよ!
Safari 3 について
先ず、Windows対応はさて置き、Safari 3の新機能について。
目を引いたのは以下の三点
- インライン検索
- タブを親ウインドウから切り離せる
- リサイズ可能なテキストフィールド
インライン検索は、普通に便利そう。只単に選択されるだけじゃどこが結果なのか分かんない時があるんだよね。
あと、タブをウインドウの外にD&Dすると新しいウインドウになるっていうのは地味に、でもとっても嬉しい。
この機能があればいいのになあ……と思いつつ、そんなのが出来るブラウザを見たことがなかったのであった。偉い。
リサイズ可能なテキストフィールドについては、まあそんなに使わないかなあと思ったけど、まあ盲点でした。
あんまり便利な様だったらShiira捨ててSafariに戻っちゃうかも……mkinoさん頑張ってください。m(_ _)m
Windows 対応に思う
さて、ここからが本題。Safari の Windows 対応について。
mkinoさんの記事に因れば、Win対応は各フレームワークをWindows向けに移植して其れを利用する事で動作させて居る模様。
mkinoさんも言及しているけど、ともすれば Cocoa をそのままWinに移植することも出来てしまうかもしれない*1。
さて。思う所は色々有る訳だけども。
先ず第一に、IE vs. Firefox という大きな二項対立が席巻している Win のブラウザ市場の戦争に敢えて Safari が参戦する意義があるのかという事。
シェア No.1 を誇るIEには、Macなんてマイナーな OS からやって来た Safari なんてさらに知名度の低いマイナーなブラウザが太刀打ちできるのか。それに、IE では見れても Safari で見れないサイトは山とある。IEを使い続けている人にとって、態々そんな見ず知らずのブラウザに乗り換えるメリットがあると云えるのだろうか。
機能が優れて居れば大丈夫かもしれないけど、それでも柔軟な拡張性を持つ Firefox ですら――シェアを急速に拡大し、二割を越えようとはしているが――完全に置き換える迄には至っていない。*2
さて、話しに出てきました、様々なアドオンで機能を好みに強化できるFirefox。Safari でそう云う事をやろうと思ったら SafariStand を使うしかない訳で(しかも、後からプラグインを増やせる訳でもない)、SafariStand が使えない(というか使える筈がない)Winでは余りそうしたところに期待できそうも有りません。
唯、Safari3 には先に挙げた様な革命的な機能が取り入れられている*3のは確かで、そうした面を売りにすることは出来るでしょう。速度も最大IEの二倍と云う話しで、これでシェアを少しでも拡大出来たら喜ばしい限りです。
恐らく、MacのキラーアプリであるiTunes・Safari *4をウインドウズに輸出して、少しでも"先進的な Mac アプリ" *5のイメージ普及に努めようという狙いも有るのではないでしょうか。
唯、MacのアプリをWinでも普通に動かせる様になってくると、最早Macのアプリを使うのにMacは必要無くなって、逆にMac買わない人が増えそうな気もしていて、そのヘンどうなんだろうなあ、と。
もしWinに移植したアプリの方が使い易かったりしたら洒落に成らんだろと。
まあ、Appleが何か一騒ぎ起そうとしているのは確かな様です。これがブラウザ市場に何か変動をもたらすのか、それとも何も無かった事になるのか――見守りたいところです。