これは圏です(はてな使ったら負けだとおもっていた)

きっと何者にもなれないつぎの読者につづく。

「明示的に」とその周辺……?

http://alohakun.blog7.fc2.com/blog-entry-826.html
http://q.hatena.ne.jp/1187798694
より。他にも多方面より。


使っても構わんと思うし、寧ろこうやって今迄に有った単語や漢字を組合せて新たな表現を創れると云うのが、日本語の大きな強みでは。

多分何かの本で読んだんだけど[要出典]、日本は文明開化の時に西洋文明から新しい概念がどっと押し寄せて来た訳だけども、それを上手い具合に消化出来たのは、漢字を駆使してそう云った言葉を巧みに日本語の中に取り入れられたから、というのも大きい。


漢字を組合せて新しい単語を作れるって云うのは外国語(特に西洋の)には無い日本語の強みだと思う。"amytrophic lateral sclerosis"なんて云われてもナンノコッチャだけど、「筋萎縮性側索硬化症」って云われれば何となくだけど意味は通じる。

_ 但し、英語何かでも数学用語で open 且つ closed な状態の事を clopen って云ったりするみたいだけど。。。
_ そういえばGHQは漢字を廃止する方向で動いてたらしいけど、ジョーダンじゃない。そしたら学者センセの書いた文章と幼稚園児の書いた文章が区別出来無いぢゃないか!(そっちか)
__ そもそも命名の時に困るし、表現力がぐっと落ちる。「筋萎縮性側索硬化症」なら分かるけど、「キンイシュクセイソクサクコウカショウ」は更にナンノコッチャだ。漢字が分からなければ日本語の大部分は理解不能だ。
___ 志賀直哉なんかは「日本語を廃止して世界一美しい言語のフランス語を公用語にすべきだ」とか云ったらしい。おいおい。


まあ、そういった造語を気持ち悪いと感じる感じないは僕の口出しする事では無くて、人それぞれなんだけども、漢字による造語を否定してはイケナイと思った次第です。

_ 僕はやたら英語で造語を作るのは賛成出来ないんだけれども、それは外人が見た時に恥ずかしいから。折角GHQから生き延びたんだから漢字を使え、漢字を!(なんて云うと何かアブない人みたい)
__ と云いつつ「マージする」とか英語を使って仕舞う自分。だって適当な言葉が見付からないんだもん。
___ ↑ こうして英語の乱用は増えて行く……えへへ



それから辞書に載って無い、と云うのは論拠に成らない。例えば、舞台用語として最も有名であろう「カツゼツ」は、広辞苑にすら載ってない。にもかかわらず、ちゃんと辞書に載ってる「ゲネプロ」なんかより遙かに多くの人に通じる(ほんとか)。


_ 因みに、「カツゼツ」には色々な漢字表記が当てられていて、思い付く限りでも「滑舌」「割舌」「活舌」と三つ有る。語感から漢字が先にあったろうと云う事は推測出来るけど、どれが本当かと云うと誰も知らない……。
__ そういえば「セリフ」にも二つ字がある。「台詞」「科白」だ。僕は使い分けてて、前者は『台本に書いてある言葉』後者は『役者が口に出した言葉』。この二つは使い分けてる人多そう。


___ 同義語では無く同音異義語なんだけど、「キャクデン」は二つの漢字表記があって、それぞれ別々の意味を指す。「客殿」と「客電」で、前者は「客席など客の居る側」後者は「客殿の電気(照明)」。


___ 演劇関係者とそうでない人で意味の捉え方が違う用語に「人形」ってのが有る。普通はリカちゃんとかバービーちゃんとかの方を思い浮かべるけど、舞台用語では大道具を立たせる為に裏に打ち付ける支えを意味する。
___ これは、「人」の形をしていることから元々は「人形立て」と呼ばれていたのだけど、ズボラな人が多いので「立て」が取れて唯の「人形」に成った。「立て」が伊達に成って仕舞ったのだ*1
___ 割合有名かも知れないけど、「笑う」と云うのがある。これは舞台上のモノをどけること。語源は諸説紛々で、曰く『無い筈のモノが有ると笑われるから』、曰く『はらうが訛った』等々。「その本笑っといて」と云われたからと云って本を読んで爆笑してはいけない。


_ 素朴な疑問。何故演劇は"関係者"なのだろう。


__ 演劇とかやってて専門用語を使ってると何か通みたいな気分に成ってくる*2。日常会話で「専門用語って分かり難いよね〜」とかやたらその話題に持って行きたがる。
__ この間の例では「三一の出ハケは下奥からで良いんですか」という文。ナンノコッチャ。
__ 正解は「三幕一場の入退場は下手(舞台向かって左手)奥からで良いんですか」と云う意味。


___ 平安時代か何時かの随筆に「専門用語でばっかり話して、相手を混乱させるのは良く無いことだ」と云う一節があったなあ。全くその通り。
___ この間初めて知った言葉に「養生テープ」と云うのがあった。緑色の繊維質をしたテープ。そうか、あれはそういう名前だったのか。


____ 演劇ではやたらとテープを使うので、テープの用語も多い。「リャンメン(これは日常でも使っている人居る筈)」「ガムテ」「バミ」「チッコウ」等々。それぞれ「両面テープ」「ガムテープ」「バミり*3に使うビニールテープ」「蓄光テープ」。蓄光テープと云うのは暗闇で光るテープなのだけど、舞台以外でどんな場面で使われるのか何時も気になる。


_ 話題がどんどん逸れてる気がするけど突き進む。


__ 「リャンメン」で思い出したけど、舞台用語は麻雀用語が多い。他に一番最後の場面を「オーラス」って云ったりする。それから……あれ?他に何か有ったかな。多くないぢゃん。



良い加減話が舞台用語ひけらかし大会に成って来たので話題を戻そう。



_ 「蛇足を省略」機能を持ったBlogエンジンを作りたくなるけどめんどくさい。


まあ、ありきたりな結論かもしれ無いけど、辞書に載ってたりそれまで存在していた単語だけが日本語では無いと云うこと。日本語は人間の使うモノだからして日々進化する*4

今の文法なんて、古典から見れば崩れ過ぎも良いとこだけど、それは喋り易い様に変化して行ったから。若し百年或いは二百年後の日本語を聞いたら、僕ら今の若者は「マジキモいんだけど〜どんだけー」とか云うに違いない*5


…まあそんな感じで蛇足省略機能付きのブログの登場が待たれます。

*1:注:「伊達」の意味が通ってません

*2:成ってくる、だけ。

*3:道具の位置を床にテープでマークすること

*4:そして時々退化する

*5:うわ、キモっ