これは圏です(はてな使ったら負けだとおもっていた)

きっと何者にもなれないつぎの読者につづく。

「革新的作文」夏休み課題経過報告

そ〜っと。

今まで夏休みの課題を片づけていたわけなんですが、社会の宿題が、各作文を二つの中から選択するやつでした。
一つは「税の作文」。もう一つは「人権作文」。
授業中に「その場で決めろ」と云われたので「人権作文」にしましたが、後で税の作文に書く良い題材を思いつきとても惜しいことを・・・。


泣く泣く人権で書き終えましたが、どうしてもその題材で書きたい。


親も、税務署に飾ってある作文はどれも五十歩百歩な物が多いと云うし、それならこれで大丈夫と思って提出しようかと思いました。……結局、親に止められお蔵入りになってしまいましたが。


このまま放っておくのも惜しいので、啓蒙の意味を込めて、そのお蔵入り・税の作文を公開したいと思います。


   「社会保険料」と私たち
          三年N組 konn


 僕は、税金と云えば、消費税ぐらいしか知りませんでした。でも、学校の授業で社会保険料も税の一種なのだと知って驚きました。なので、ぼくは社会保険料について調べてみようと思いました。


 社会保険料の主な使い道は、病院などで診察を受けたとき、その集めた保険料から医療費の八割方を肩代わりしてもらえることです。保険証を忘れると、とても医療費が高くなってしまうのはこのためです。第二に、年を取って老後に受け取る年金の財源です。これがなければ生活していけないご老人が、沢山居ますし、僕たちも其れが将来もらえなくなったら困ってしまうでしょう。


 保険料の役目は、これで全てではありません。産業振興のために、各地方にいろいろなテーマパークや資料館・レジャー施設を作ったりといった用途にも使われます。過疎の地にテーマパークを作れば、そこに来るお客さんが増えてその土地の産業の活性化にも繋がります。また、保養施設やレジャー施設も、そこでみんな思う存分に羽を伸ばして遊ぶことが出来ます。忙しい時代には絶対に必要なものです。ぼくは、年金や医療保険以外にも立派な役目があることを知りました。


 大切な役目は、まだ、あります。それは、日夜僕たち国民の為に苦労して働いてくださっている社会保険庁の人たちの心の支えになることです。医療保険や、施設を作っても余ったお金は、社会保険庁のお役人さんが野球のユニフォームに成ったり、ゴルフボールになったりします。


 これを、「無駄遣いだ」という人がいますが、僕は其れは誤りだと思います。何故なら、社会保険庁の人たちは、日夜僕たち国民の為に、汗水流して苦労して働いていてくれるのです。この忙しい社会で、娯楽がなければ生きていくのは相当辛いものです。公務員のお給料はそんなに多くはなく、その上激務だと聞きます。僕たちでさえ、週末には趣味をして過ごすのに、其れを公務員の人たちに許さないのは、可哀想だと思います。


 僕たちがちゃんと生きていけるように、公務員の人たちは日夜働いている――そんなことを考えれば、こういう批判は出てこないはずです。


 公共施設も、作るだけ作って無駄だ、という意見の人も居ます。でも、やっぱり其れも違います。


 折角、社会保険庁の人たちが僕たちのことを思って造ってくれた物なのです。其れを造るだけ造って無駄だというのは、おかしいです。無駄にしない為に、其の好意をくみ取って、便利な施設を積極的に使っていけばいいのです。そうすれば決して無駄だとは云えなくなるでしょう。


 しかし、みんながあんまり使わないものだから、社会保険庁のお役人さん達も、そう言った施設を売却しなくてはなってしまいました。勿論、売却する物の中には、厚生病院も含まれています。これを、「そんなところまでするのは不条理だ」という人がいますが、よく考えれば、この責任も僕たちにあるのです。売り飛ばさざるを得なくしたのは、僕たちなのです。社会保険庁の人たちが「例外なく整理するんだからこれも含まれる」と云っているのは正しいことです。平等の時代で、どうして厚生病院だけ特別扱いが出来るのでしょう。それに、社会保険庁の人たちだって売却したくはないのです。でも、せざるを得ない。――社会保険庁の人たちも辛いのだと思います。厚生病院を助けるには、保険料を沢山納めるしかありません。


 僕たちは、もっと社会保険料に対する認識を改めるべきです。もっと沢山保険料を納め、もっと沢山施設を使いましょう。それが、僕たちのためにもなって、どんどん社会が豊かになっていくかぎなのです。