これは圏です(はてな使ったら負けだとおもっていた)

きっと何者にもなれないつぎの読者につづく。

それは火曜日のこと

午前中の講義が終わり、僕はワセミスが活動するラウンジで一息ついていたのです。すると、幹事長がこんなことを云ったのです。

「「konnくん、来週の水曜日、麻耶雄嵩くるんだけど、どうする?」」

僕は耳を疑いました。麻耶雄嵩ってあの麻耶雄嵩先生!?座右の書は『夏と冬の奏鳴曲』(これは人類至高の書だと思っているのですが中々部内での合意が形成されていません)と云う私にとって、麻耶雄嵩先生は、もう『神様』そのもので、そう云えば『神様ゲーム』から5年も経つんだなあ、と云うかえっ、本当に来るの??京都在住だよねすごいなんてこったワセミスすごいどうしようそしたら翼ある闇も夏と冬の奏鳴曲も痾もあいにくの雨でも木製の王子も鴉もまほろ市もメル美袋も名探偵木更津悠也も螢も神様ゲームもサインしてもらおうかなでもそれはすごく迷惑だしこの際夏冬だけにするべきかなああでもなんてこったすごいぞすごいぞ…………と云う様な思いが一瞬にして脳内を去来し、去来し、去来しました。

僕は一瞬にしてこの言葉の洪水を飲み込み、幹事長に質問したものでした。
「何時ですか?」「四時半からです」

嗚呼、何と云うことでしょう!僕は一転苦悩に突き落とされました。水曜の講義が終わるのは16:15。急いで向かっても20分は掛かります。麻耶先生の手前、途中から遅刻して参加なんてことは万死に値します。しかし、講義は出来るだけ休まないお!と心に決めた私です。仲間との劇団の公演も講義を休みたく無いとゴネてズラして貰った私です。そんな私が……講義を……でも……麻耶先生に会えるなんて……しかも間近でお話しが聞けるなんてそんな機会滅多にあることじゃ……でも……うーーーーん……………

「遅れて行くことは……?」「うーーん、うちが主催って訳じゃないし、ちょっと失礼かなぁ」

やはりそうだ失礼なのです。そしてこれは千載一遇のチャンスなのです。人生に一度あるかないかのチャンスなのです。神よ、神よ、何故私を見捨てるのだ《エリ・エリ・レマ・サバクタニ》!いや、ごめんなさいそんな普段から信じてないですけどうーんでもどうしよう……麻耶雄嵩先生かぁ……うーーーん…………死んでもいい……


などと一日中悩み続けていました。途中、『当然参加するよな!』『休め!』『本にサインしてもらって自慢してやるよ!』など、友人からの心温まるメールにも悩まされた結果、僕はとうとう、悪魔に命を売り渡し、読書会への参加を決意したのでした。

と、云う訳で、次の記事からが読書会のレポート本編になります。御目汚ししました!