……読了。
古い順に読んでって正解だった。
一冊読み終えたらすぐさま次の本へに移っていったので、まだ読み返せていないから、未だハッキリしない部分も結構有りますが。
感想を書こうと思うのだけど、中々難しいなぁ。ネタバレはしない……と云うか、出来ない?
何か本筋とは関係の無い事ばかりになりそうですが、悪しからず。
黒死館殺人事件
- 作者: 小栗虫太郎
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1976/01/01
- メディア: 新書
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衒学趣味と云い、文体と云い、歴史的仮名遣いと云い、中々好みが分かれそうな本でした。
僕は割合こういう雰囲気は好きかな。
旧字体・歴史的仮名遣いと云うので、中々読むのに苦労。その分本を読むトレーニングにも成った。
こういう点も、この本の持つ独特の雰囲気を助長してると思う。日夏耽之介訳『撤羅米』にしろ(旧字体では無かったけど)、旧字体とか歴史的仮名遣いってのは上手く使えば文学では良い効果を上げると思う。まあ、台本探しててイキナリ出喰わした時には辟易して中身を読みもしなかったけど……。まあ、使い方の問題かな?
黒死館殺人事件、面白かったんだけど、何故か読んでいて眠くなることがしばしば……退屈だったり面倒だったりした訳じゃないんだけどねぇ…。
ドグラ・マグラ
- 作者: 夢野久作
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1976/10/01
- メディア: 文庫
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- 作者: 夢野久作
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1976/10/13
- メディア: 文庫
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一番好きかもしれない。正木博士が可愛い。
『世間で云われている程エログロでは無い』とははてなキーワードの弁だけど、確かにそんなに過激では無かった。尤も、小学生には刺激が強そうかなぁとは思った。…まあ、それを云えば小学生なんてのは『裸』と云う文字が出て来るだけで興奮する様なものだから、何とも云えないけど(としたり顔で語るは高校生)。
内容なんかより表紙の方がよっぽどエロい。これは間違い無い。
そうそう、表紙があんまりにもあんまりなので外して読んでたらすっかりよれよれになって仕舞った。残念。
しっかし、以前も書いたけど、これを戯曲化した高校生が居たと云うのは驚きだなぁ。それで行くところまで行ったと云うのだから凄い。どんな風にしたのかなぁ。
「…(三点リーダ)」の使い方が秀逸。ってそんなところ褒めてどうする。いや、でも事実これが良い雰囲気を出してる。
…………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。
虚無への供物
- 作者: 中井英夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/04/15
- メディア: 文庫
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- 作者: 中井英夫
- 出版社/メーカー: 講談社
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黒死館やドグラ・マグラへの言及が出てくるので、順に読んでてよかった。八田皓吉が良いなぁ。
駅を通過したのも気付かない程熱中して読んで仕舞ったよ。
サロメのシーンで始まるけど、黒死館の中にもサロメへの言及があった。未だ読んでないけど、島田荘司にも出て来てた筈だし、ミステリとサロメは相性が良いみたいだ。しかもこの本に出て来るのは日夏耽之介訳『院曲撤羅米』だから、思わずニンマリ。